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【糖尿病患者238名 実態調査】最大の壁は「食事管理」、治療指標HbA1cは半数が「わかったつもり」 - メディカルケア内科

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【糖尿病患者238名 実態調査】最大の壁は「食事管理」、治療指標HbA1cは半数が「わかったつもり」

【糖尿病患者238名 実態調査】最大の壁は「食事管理」、治療指標HbA1cは半数が「わかったつもり」
2025.10.10
糖尿病

メディカルケア内科は、当院に通院する糖尿病患者238名を対象に、「糖尿病の症状や日常生活の悩み」に関する意識調査を実施しました。

本調査は、糖尿病患者の生活と治療における課題を明らかにするとともに、医療者と患者間の情報共有と理解促進の重要性を示唆しています。

■調査概要

  • 調査概要:糖尿病の症状や日常生活の悩みについての調査
  • 調査期間:2024/4/14~2025/6/24
  • 調査方法:メディカルケア内科に通院する糖尿病患者を対象としたアンケート調査
  • 有効回答:メディカルケア内科に通院する糖尿病患者238名

 

『食事』と『運動』で8割超え!糖尿病患者の約半数(49.0%)が「食事管理」に最も苦しんでいる実態が判明

Q1.糖尿病の治療をしていく上で最も大変だと感じることは何ですか?

Q1.糖尿病の治療をしていく上で最も大変だと感じることは何ですか?

項目 割合 (%)
食事管理 49.0%
定期的な運動 36.3%
医療費の負担 13.5%
飲み薬の管理 11.0%
インスリン注射 4.9%
その他 4.1%
血糖値の自己測定 3.7%

今回の調査で、糖尿病治療の継続において最も大変なこととして、実に患者の約半数にあたる49.0%が「食事管理」と回答しました。これは、「飲み薬の管理」(11.0%)や「インスリン注射」(4.9%)といった直接的な医療行為を大きく上回る結果です。

この背景には、単なるカロリー計算や糖質制限といった作業的な負担だけではなく、「食べる楽しみ」という根源的な欲求を制限されることによる精神的なストレスや、家族や友人との外食・会食の場で感じる心理的な疎外感が存在すると類推されます。毎日、毎食続く終わりなき自己管理が、患者の心を疲弊させている「見えざる壁」となっているのではないでしょうか。

さらに、「定期的な運動」も36.3%と高く、これらを合計すると実に85.3%もの患者が、治療の根幹である生活習慣の改善に最も苦しんでいることがわかります。仕事や家庭の事情で運動時間を確保することの難しさや、モチベーションを維持し続けることへの困難さがうかがえます。

「頻尿・多尿」(21.2%)を筆頭に「食後の眠気」(18.8%)「疲労感」(18.0%)などQOLを蝕む症状で悩む現実。しかし、患者の約2割は「特に症状はない」と回答。

Q2.糖尿病の症状で現在感じているものを教えてください。

Q2.糖尿病の症状で現在感じているものを教えてください。

項目 割合 (%)
頻尿・多尿 21.2%
特にない 18.8%
食後の眠気 18.0%
疲労感 17.6%
皮膚が乾燥する・かゆみがある 14.3%
目が見えにくい 11.4%
異常にのどが渇く 9.8%
足のしびれや痛み 9.0%
体重減少・筋力低下 8.6%
常に空腹感がある 3.7%
その他 3..3%

今回の調査で、現在感じている症状として最も多く挙げられたのは「頻尿・多尿」(21.2%)でした。夜間のトイレや外出先での不安など、生活の質を大きく左右するこの症状に、実に5人に1人の患者が悩んでいる実態が明らかになりました。

さらに、「食後の眠気」(18.0%)や「疲労感」(17.6%)といった、仕事や家事など日中の活動パフォーマンスを著しく低下させる可能性のある症状が続いています。これらは「年のせい」「ただの疲れ」として見過ごされがちですが、実際には血糖コントロールの乱れを示す重要なサインである可能性があります。患者が自覚しながらも、医師に伝えきれていない「声なきSOS」が、この数字の裏には隠れているのかもしれません。

一方で、注目すべきは18.8%の患者が「特にない」と回答している点です。これは治療が奏功している結果と捉えられる一方で、慢性的な症状に身体が慣れてしまい、不調を「当たり前」と感じてしまっている危険性もはらんでいます。「症状がない」のではなく「症状を自覚できていない」状態は、水面下で病状が進行している可能性も否定できません。

6割超が自己管理を肯定するも、自信を持って「うまくいっている」と断言できるのは17.6%。34.8%は不安や困難を抱えていることが明らかに。

Q3.ご自身の糖尿病管理はうまくいっていると思いますか?

Q3.ご自身の糖尿病管理はうまくいっていると思いますか?

項目 %
思う 17.6%
やや思う 47.5%
どちらともいえない 25.2%
あまり思わない 7.1%
思わない 2.5%

今回の調査で、糖尿病と共に生きる多くの患者様が、ご自身の治療に真摯に向き合っている姿がうかがえました。肯定的な回答(「思う」「やや思う」)が6割を超えたことは、日々の努力の表れと言えるでしょう。

しかし、その内訳を詳しく見ると、最も多かったのは「やや思う」の47.5%であり、「思う」と強い自信を持って回答した患者は17.6%に留まりました。この背景には、【Q1.糖尿病の治療をしていく上で最も大変だと感じることは何ですか?】でも明らかになった「食事管理」や「定期的な運動」の困難さがあると考えられます。毎日完璧な自己管理を続けることの難しさから、「100点ではないが、なんとか頑張っている」という、患者様の現実的で謙虚な自己評価が透けて見えます。

今回特に注目すべきは25.2%にのぼる患者が「どちらともいえない」と回答している点です。この層は、自分の努力が本当に正しいのか、思うように数値が改善しないことへの焦り、膨大な情報の中で何が最善か分からないといった、いわば“迷子”のような状態にあると類推されます。

また、「あまり思わない」「思わない」と回答した9.6%も合わせると34.8%がご自身の治療に確信が持てず、何らかの不安や困難を抱えている実態が浮き彫りになりました。

糖尿病治療の“心臓部”HbA1c、患者の半数近くが「わかったつもり」だった衝撃の事実。目標値は知っていても本当の意味は知らない?

Q4. HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)という検査の意味を理解していますか?

Q4. HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)という検査の意味を理解していますか?

項目 %
理解している 54.0%
なんとなく理解している 40.1%
理解していない 5.9%

 

Q5.ご自身のHbA1cの目標値はどのくらいですか?

Q5.ご自身のHbA1cの目標値はどのくらいですか?

※日本糖尿病学会では、合併症予防のための一般的な目標をHbA1c 7.0%未満としており、個々の治療目標は年齢や合併症のリスク、低血糖の危険性などを考慮して個別に設定されます。

HbA1c目標値 %
5.9%以下 43.7%
6.5%以下 33.2%
7.0%以下 16.0%
7.1~8.0%程度 5.9%
わからない 1.3%

治療の最重要指標である「HbA1c」に関する理解度と目標値の認識について調査を実施しました結果、HbA1cの意味を「なんとなく理解している」「理解していない」患者が合計で46%にのぼり、約半数が治療の根幹を深く理解できていない実態が明らかになりました。その一方で、自身のHbA1c目標値を「わからない」と答えた患者はわずか1.3%に留まり、多くの患者が「目標値は知っているが、その意味を完全には理解していない」という知識のギャップが存在することが明らかになりました。

また今回の調査対象となった患者様が認識しているご自身の目標値の内訳を見ると、学会が掲げる一般的な目標(7.0%未満)の達成を目指す方が大半を占めました。これは、患者様一人ひとりがご自身の治療目標に対する高い意識を持っていることを示す結果と言えます。

46%が「なんとなく」または「知らない」。糖尿病治療の最重要指標HbA1c、患者の約半数に本当の意味が浸透していない実態。

46%が「なんとなく」または「知らない」。糖尿病治療の最重要指標HbA1c、患者の約半数に本当の意味が浸透していない実態。

糖尿病コントロールの状態を示す最も重要な指標であるHbA1cについて、その意味を「理解している」と明確に回答した患者は54.0%でした。しかし、残る46%の内訳は「なんとなく理解している」が40.1%、「理解していない」が5.9%となっており、決して少なくない患者が、ご自身の治療のコンパスとも言える指標について、曖昧な理解のまま治療に臨んでいる状況が浮き彫りになりました。

この背景には、限られた診察時間の中で専門的な内容を質問しづらい、あるいは一度聞いたものの記憶が曖昧になってしまうといった、患者様が抱えるコミュニケーションの課題が類推されます。この「わかったつもり」の状態は、治療へのモチベーション低下や自己判断による誤った管理に繋がる危険性をはらんでいます。

98.7%が目標値を把握する一方、その意味を理解しない患者も。数字だけが先行する治療に潜むモチベーション低下のリスクとは。

98.7%が目標値を把握する一方、その意味を理解しない患者も。数字だけが先行する治療に潜むモチベーション低下のリスクとは。

もう一方の調査で、ご自身のHbA1cの目標値を尋ねたところ、「わからない」と回答したのはわずか1.3%で、実に98.7%もの患者様がご自身の目標数値を把握していることが分かりました。これは、日々の治療への関心の高さを示すポジティブな結果です。

しかし、この結果をHbA1cの理解度調査と重ね合わせることで、新たな課題が見えてきます。それは、多くの患者様にとって治療目標が「意味を理解した上での目標」ではなく、「医師から与えられた単なる数字」になっている可能性です。なぜその目標値を目指す必要があるのか、その数値を達成することで将来の合併症リスクがどれだけ下がるのかという本質的な理解が伴わないままでは、日々の食事管理や運動といった大変な努力を継続する強い動機付けになりにくいと考えられます。

今回の調査は、私たち医療者が患者様に数値を提示するだけでなく、その「意味」を丁寧に伝え、共有することの重要性を改めて示すものとなりました。

まとめ

本調査により、糖尿病患者の多くが日々の治療において「食事管理」や「運動習慣の維持」といった生活習慣改善に最も困難を感じていることが明らかになりました。

また、症状としては「頻尿・多尿」や「食後の眠気」、「疲労感」など、生活の質に直接影響する項目が多く挙げられています。

さらに、糖尿病管理の重要指標であるHbA1cについては、目標値の認識率は高いものの、その意味を正しく理解していない患者が約半数にのぼり、知識と行動の間にギャップが存在することが判明しました。

これらの結果は、患者と医療者の間で治療目標の「数値」だけでなく、その「意味」を共有することの重要性を示しており、より効果的な治療継続のための情報提供とサポート体制の強化が求められます。

 

メディカルケア内科について

メディカルケア内科について

メディカルケア内科は、日本糖尿病学会専門医をはじめとする経験豊富な医療チームによる、糖尿病と生活習慣病に特化したクリニックです。

患者さまが自身の病状や治療方針を正しく理解し、日常生活の中で主体的に健康管理ができるよう、わかりやすく丁寧な説明とオーダーメイドの治療・療養指導を行っています。

管理栄養士や看護師と連携したチーム医療により、食事・運動・生活習慣の改善を長期的にサポート。健康寿命の延伸と生活の質向上を目指します。糖尿病の予防から合併症対策まで、地域の皆さまに信頼される“かかりつけ医”として伴走します。


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竹藤 聖子

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メディカルケア内科院長


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日本内科学会・糖尿病学会・内分泌学会・抗加齢学会専門医、骨粗鬆症学会認定医。患者さんに接するときには、自分の親や家族なら、身近な人ならと思いながら患者さん第一の医療を心がけています。ささいなご不安などお気軽にご相談ください。

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