健康寿命をのばすために【毎日のくらしにwithミルク】
- 2020.09.16
- 健康管理
「健康寿命をのばしましょう。」をスローガンに、国民全体が人生の最後まで元気に健康で楽しく毎日が送れることを目標とした厚生労働省の国民運動です。運動、食生活、禁煙の3分野を中心に、具体的なアクションの呼びかけを行っています。
4回目最後のお話は、「毎日のくらしにwithミルク」についてです。
初めて牛乳を口にした日本人は、飛鳥時代の孝徳天皇だったと言われています。百済(くだら)の帰化人の子孫、善那(ぜんな)という人物が天皇に献上したものが始まりとされているそうです。当時の牛乳などの乳製品は、薬用として特定の貴族階級の口にしか入らず、庶民とは関係のないものだったそうです。
牛乳が一般的な飲み物になっていくのは明治維新の頃からのようで、それからこれまで私たちの食生活に深く関わり、日本人の体位向上や体力強化に大きな役割を果たしてきました。
では、日本の牛乳の消費量は世界からみてどれくらいなのでしょうか。
2014年の主要国における牛乳類1人あたりの年間消費量をみてみると、日本は最も少なく、イギリスやオーストラリアの約3分の1、最も消費量が多いフィンランドの4分の1で、30.8㎏です。近年の日本の牛乳消費量は、1996年をピークに一転して減少傾向で推移しているようです。
牛乳は良質なたんぱく質とカルシウムを含む栄養価の高い食品です。手軽に飲むことだけでなく、お料理などにも活用して積極的に摂取することで、健康寿命を延ばしましょう。
健康寿命を延ばすポイント!栄養価の高い牛乳をお料理に活用しよう
- スープやクラムチャウダー、シチューなどに使用するのはもちろん、味噌汁のだし汁の半分を牛乳にしてみる
- 子供も大好きなカレーをミルクカレーにしてみる
- 残りご飯をつかってミルクリゾットにしてみる
- 野菜や肉・魚を牛乳で煮込むミルク煮にしてみる
- ラーメンやうどんのスープを牛乳にしてみる
牛乳をお料理に利用することで、味になめらかさとコクと風味をつけてくれます。また、レバーや魚の生臭さを消す脱臭効果もあります。
もちろん、牛乳からつくられるチーズやヨーグルトも積極的に食べていきましょう。牛乳を料理に活用し、新たな食の世界を広げていけたらいいですね。
第1回から第3回までの内容はこちら